熊別川(くまべつがわ)の地名由来

熊別川地名掲示板 地名
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旧戸井町の中心地を越えて国道278号線を恵山方面に車を走らせると、熊別川が見えてきます。その地名由来はアイヌ語と言われています。

永田方正氏の『北海道蝦夷語地名解』、通称『永田地名解』には亀田郡 Kuma-o-pet クマオペッの項として、

魚乾棚アル川

永田方正『初版 北海道蝦夷語地名解 復刻版』(草風館、1984年)176頁

と訳されています。

kumaは知里博士の『地名アイヌ語小辞典』によれば、

「両方に柱を立ててその上に横棒を渡し、それに肉をかけて乾す施設」

とあり、すなわち物干し竿のことですね。

kuma-o-petで、物干し・(いっぱい)ある・川という意味です。

物干しと訳してしまいましたが、ほとんどの道内地名は魚を干す乾棚を指したようです。

同じような地名では、檜山郡の「熊石」も kuma-us-i クマ・ウㇱ・イ → クマイシ 物干し・いっぱいある・所ですし、今は小樽市に合併された朝里村大字熊碓村の原名になった熊碓(くまうす)川も同地名です。北海道・釧路支庁管内の川上郡にも熊牛原野(くまうしげんや)という地名があり、同様の地名は北海道内に数多く存在します。

この熊別川には、昔多くの魚が干されていたのでしょうが、今はその面影も感じることができません。

熊別川上流方面
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熊別川河口
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