このブログに何度となく名前が出でくる釣り師Iさんに先日お会いしました。話を聞くとぜんぜんヒラメも釣れないんだ~とのこと。
そんな中でも、大きめのアブラコ釣ったから持って来たよ~と超活きの良いデカいアブラコを頂きました。バッキバキで丸まっていましたので、冒頭の写真じゃ分かりづらいですが超大きいアブラコです。
計測するために魚体を無理くり伸ばしました。
計ってみると約50cm・・・これはすごい。市場価格だと一体いくらするのでしょうか。
今回、このアブラコを捌いて食べていきたいと思います。一般的にはアイナメと言いますが、筆者の住む道南の呼び方ではアブラコが普通ですね。ちなみに釣り仲間では「あぶさん」と水島新司の野球漫画の主人公のような呼ばれ方をしています。(笑)
アイナメは寄生虫に注意しよう
やっぱり磯魚なので寄生虫が刺さっていることがあります。アイナメの寄生虫で一番メジャーなのはアニサキスですね。
筆者の感想ですが、遠投する投げ釣りよりはワームとかでスポットを狙って捕獲した場合に刺さっていることが多いかもしれません。逆に釣り師Iさんが釣った舟釣りのアイナメからは一度も見たことがありません。岸に近いところの方が寄生確率が高いのかもしれません。
特にハラスの部分やうっ血しているところをよく見て、刺さっていたら取り除いていきます。
もう一つの寄生虫はメタセルカリア(被嚢幼虫)で黒い粒が筋肉の中に刺さっています。リリアトレマというソイ類にもよく刺さっているやつです。食べても問題ないらしいですが、気持ち悪いので取り除いていきましょう。(笑)
ウロコを落とす
まずはウロコを落としていきます。活きがいいこともあり、ウロコも落としがいがあります。全体的にしっかりとウロコを落として水ですすぎましょう。
頭と内臓を落とす
頭から腹ビレにかけて包丁を入れて、頭と内臓を落としていきます。片側に包丁を入れたら、ひっくり返して逆側にも同じように包丁を入れます。
あとは背骨を切断し頭ごと内臓を引き出し、腹を開いておいて腸を肛門のところで切断します。
腹の血合いを除く
血合いを除くために背骨に沿って包丁で切れ目を入れます。爪楊枝を束ねたもの等でその部分の血合いを掻き出します。
アラと内臓を処理する
アラと内臓も勿体ないので食べられるように捌いていきます。
まず、エラと頭を外してさらにカマをエラと内臓から分離します。胃袋は割いてぬめりをこそぎ落とします。パンパンに膨らんだ胃袋の中には他の魚の卵が入っていました。なんの魚卵なんだったのでしょう・・・。写真は撮りましたがちょっとグロイので掲載は自粛します。(*_*;
3枚おろしにする
残った身の部分を卸していきます。
まずはしっかりと水分をふき取り三枚におろしていきます。
お腹を開いたときに「あれ?活きがいいのに何で身がこんなに白濁してるん?」と思っていました。白身魚って活きがいいと透き通っているですが、活きが下がると身が白くなりがちです。
道南で釣った活きの良いアイナメの身も捌くと、大体ピンクがかった色をして少し透き通っていることが多いです。(※筆者の経験)
何で白いんだろうと思っていましたが、卸してみてわかりました。
めちゃくちゃ脂が乗っています。(;゚Д゚)
この脂ののり方は今まで捌いて食べたアイナメの中で最上級な感じがします。手に脂がまとわりつき期待値は否応なしに高まります。精神を集中して失敗しないよう三枚卸しにします。
腹骨を梳いて骨を除く
逆さ包丁にして腹骨と身を分離していきます。
その後、腹骨を薄く梳いていきます。
骨を抜く
アブラコにある中骨や細い骨を抜いていきます。
皮を引いて刺身の柵が完成
皮を引いたら、刺身用の柵が完成しました。いやはや、美味しそうですね。
今回捌いていてめちゃくちゃ脂が乗っていました。アイナメの異名がアブラコですがこの脂が異名の言われなんだということを身をもって学びました。(涙)
次回はこれをどうやって食べ尽くしたかお伝えしたいと思います。(‘ω’)
↓ ↓ 過去のアイナメ(アブラコ)記事はこちら(‘ω’)
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