更科源蔵氏は詩人でアイヌ文化研究を行った人物です。
晩年は北海学園大学の教授も勤められました。
更科源蔵氏の『アイヌ関係著作集』は 全10巻でみやま書房から1981-1984に出版されています。
今回は筆者の好きな地名関連の著作集Ⅵの紹介です。
以前、山田秀三氏の『北海道の地名』もおすすめしましたが、更科氏の本書も北海道の地名探索のガイドブック的役割を果たす本です。
『北海道の地名』には無い結構マイナーな地名も収載されていますので、そういう意味では面白く有難い本です。
ざっくり、この地名の意味が知りたいなんて方にはもってこいかもしれません。
ただ、結構独自の解釈も多く、文法的なところにあまり突っ込んで書かれていないので、ちょっとアイヌ語地名を分かってくると、この言葉でなんでこんな訳になるのだろうと疑問に持つ箇所があります。
そういったところがあるので、ちょっと困惑する面もありますが、知里博士の『地名アイヌ語小辞典』も傍らに置いて読み進めたいものです。
『北海道の地名』をコンプリートしたら是非こちらもご覧ください。
コメント