つい先日、余市まで行く機会がありました。行きつけの魚屋がオープンするまで時間を持て余していたので周辺を散策していました。余市から積丹方面へ向かい、余市漁港の方まで行ってみるとシリパ岬がありました。あらためて見ると美しいなあと思ってしまいましたので写真を撮って紹介します。
シリパ岬の地名は当然アイヌ語で、sir-pa シㇽ・パで岬を意味します。知里氏の『地名アイヌ語小辞典』から引用すると、
(前略)sirは山、paは頭、原義は「海中につき出ている山の頭」である。(後略)
知里真志保『地名アイヌ語小辞典』(北海道出版企画センター 1956年)123-124頁
余市港から眼前に見るシリパ岬は、なんとなく頭かなあ・・・くらいですが、これが遠景になってくると、
近くではそれほど感じなかったのに、遠くに行くほど頭っぽく見えてきます。その姿は正にジャイアントヘッド!大地の頭ですね。夕日が落ちるときはサンセットダイヤモンドヘッドと呼ばれているようです。遠景から見ると、ほんと海中に突き出た頭という感じがします。