突然ですが青森県に遊びに行ったことはありますか?
筆者は津軽海峡を渡るとすぐなので、コロナになる前は一年に数度は訪れておりました。
青森の良いところは一杯あるのですが、ホタテを味噌で調理するこの料理のもその一つ。お酒のつまみにぴったりで青森ではどこでも提供してくれるんですよね。
このホタテ料理は津軽(と一部秋田県含む)と下北では呼び名が違います。
なんでかというと青森県の成り立ちが大いに関係していることでしょう。
青森県は東と西で南部と津軽に大別されます。
東は南部藩で西は津軽藩だったせいか、隣接しているのに歴史も言語が結構違います。
筆者の住む道南は本州、とくに東北からの移住が多いので、言語は津軽や南部両方の影響を受けています。道南はごちゃ混ぜなので、どちらかに肩入れすることはありませんが、歴史上の出来事を振り返れば、津軽と南部は結構仲が悪いです。(笑)
その辺の説明は省略しますが、食文化も違いますね。
![なかなかの大きさのホタテ](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/b5694b1a162786d2b2091bcde1d286b4.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
このホタテの殻でホタテを味噌で煮る料理も呼び方が東と西で異なっています。
津軽や秋田など日本海側では「貝焼き味噌」、南部藩の地域である下北では「味噌貝焼き(みそかやき)」となっております。
これで冒頭の表題を理解してもらえることでしょう。
では、貝焼き味噌にしろ、味噌貝焼きにしろ、大きいホタテ貝の貝殻を器にすることは同じです。
何せ青森では大きいホタテの貝殻が、市場で結構な値段で売られておりますので、この料理がそれだけ愛されていることが分かります。
その販売されているうようなメガクラスの貝殻とはいきませんが、それなりの大きい貝でしたので「貝焼き味噌・味噌貝焼き」を作っていきます。
ホタテを捌く
まずはホタテの身を殻から外していきます。
↓ ↓ 以前の記事があるので参考にしてみて下さい。今回はざっくりな説明です。
![赤く大きい卵巣があるホタテ](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/b652e2ad9a7fa963ee5d58581ea9b63f.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![殻を外す](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/430da495618966a3cb4dfc326dc4dfd6.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![この白い方の殻で作る](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/c04ecea09e313e8f8fe2af365ae65685.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![こちらはベロが白いのでオスですね](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/a9beffa58162d9c71f20966a920fa947.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![活きが良いのでプリプリのホタテです](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/6c269760ca4b4d2a37e6038053f9f56d.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![捌き完了](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/ef2250f4150eb297f5a59be504f818ad.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
貝焼き味噌・味噌貝焼き(みそかやき)のレシピ
レシピといっても青森県の地方によって結構作り方が違うようです。その地域にあった作り方があると思いますので、全否定せずに暖かく見てやって下さい。(笑)
これ以外にもワカメやキノコ類を入れたりしても美味しいですし、豆腐を入れないところもあるようです。
材料 | 分量 | 備考 |
水 | 適量 | ※今回は出汁をいれた |
酒 | 小さじ1 | |
みりん | 小さじ1 | |
味噌 | 適量 | |
ホタテ | 1~2枚 | 大きさでお好みの量に |
絹豆腐 | 約1/4丁 | |
卵 | 1個 | 溶き卵に |
長ネギ | 適量 | 小口切りorみじん切りで |
ホタテを適当な大きさに切る
ホタテを貝柱を縦に適当な大きさに切っていきます。
ベロやヒモを入れるところもあるようですが、今回は使いません。
![ホタテを縦に切る](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/c7025d96ed598f6fd520f7221990e29b.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
豆腐とネギを準備する
絹豆腐と長ネギを準備します。
豆腐は賽の目切りに、長ネギも小口切りやみじん切りにしておきます。
豆腐は1丁では余りますので、小さめのもので良いと思います。複数個作るのであれば使いきれると思います。
![豆腐は余ったら冷ややっこにでも](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/a602baf23ac2f6a392484f0900c51b1a.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![ネギを刻んで準備する](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/e43767d7f6993bbb95cdcc471851436a.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
貝焼き味噌・味噌貝焼きを作る
ホタテの殻を器にしてそこに出汁(水)をいれて煮立てます。
ホタテの殻は不安定ですので、グリルの上に網を置いて安定させましょう。
たまたま出汁をとっていたので、出汁にしましたが水で結構です。そこにホタテの貝柱と豆腐をいれて煮ていきます。
あとは酒とみりんを加えて味噌で味を調えます。
![具材と調味料を入れて煮込む](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/f8eae11ff38195ffeb2817f5b314882f.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
ある程度ホタテと豆腐に火が通ったら、刻んだネギを入れて溶き卵を回しかけます。
カツ丼などのように溶き卵が半煮え状態が美味しいです。
![刻んだネギを入れる](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/baf13e37834bcd5d408de382f5e474dc.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![溶き卵を入れて半煮えで完成](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/7fb9164d585575bc08d3028b7001a88d.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
貝焼き味噌・味噌貝焼きの完成
さあ、貝焼き味噌・味噌貝焼き(みそかやき)の完成です。
よく貝殻から出汁がでて旨いんだという話を聞きますが、真偽のほどは定かではありません。(笑)
![貝焼き味噌・味噌貝焼きの完成](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/6809ecf433f046ef0abec20ee4d6a143.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
そう信じて食べるとこの貝殻で焼いて食べることにありがたみを感じてしまいます。
さて、早速実食します・・・活ホタテを使ったので断然歯ごたえもあって旨いですね。
![半煮えの卵がホタテに絡んでうまい](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/9f3395dd47cb8d6efbb22a6f74843ab3.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
味噌味の付いた半煮えの卵が絡んで美味しいです。
豆腐も良くなじんでちょっとした茶碗蒸しのような気分にさせられます。
これは旨い!こんな貝殻程度の大きさでは直ぐに無くなってしまいます・・・
ということでここからはおまけ記事 ↓ ↓
スキレットで貝焼き味噌・味噌貝焼きを作る
さすがに貝殻1枚では筆者のおつまみで終ってしまいますので、スキレットで作ってみようと思います。
ホタテは3つに今度はベロやヒモも入れます。
ベロは水平に半分にして、なかの黒いウロを包丁で除いてから適度な大きさにします。
ヒモはぬめりが気になるようなら、一旦塩もみしてから洗い流してキッチンペーパー等で水分をふき取って適度な大きさに切り分けます。
美味しそうですね、活ホタテなので全部このまま刺身でも食べられます。
![切り分けたホタテ](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/2c9b97b8b75a6f20be09c03ffd09cc5b.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
同じように出汁を入れてホタテと豆腐を入れます。ホタテはベロもヒモも入っていますので少し先に入れて火を通してしまいます。
豆腐も入れてある程度煮たら、長ネギを入れて溶き卵を回しかけます。
今回はスキレットで十分な余裕があったので、今思えばキノコ類やワカメなど入れて味変させても良かったですね。
![ホタテに火を通す](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/4d338cb52f8559be439d08fbe425eb5a.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![他の具材も入れて煮る](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/570336544fc475ed4196aafa9ee04332.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
最後に溶き卵を回しかけて半煮えになるまで待ちます。
さっと蓋をすると速く固まって良いですね。その場合は固めすぎに注意です。
![溶き卵を回しかけて半煮えまで待つ](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/a8c8ec6a9b95e764f658cb7c2b530ada.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
回しかけた卵がある程度固まったら完成です。
蓮華なんかで掬いながら暖かいうちに頂きます。スキレットでも十分な出来栄えです。
ベロやヒモを入れてちょっと粗々しい感じにはなりますけど、これはこれで美味しく無駄なく頂けて筆者的には全く問題ありません。
貝殻で作るよりは趣きがありませんが、吹きこぼれの心配がないのがウレシイです。
さて、貝殻とスキレットの味の差は・・・筆者にはわかりませんでした。
BBQにもオススメな一品、たまには家庭で作ってみませんか?(‘ω’)
![豆腐とホタテと卵を絡めて美味しい](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2022/05/5ad00c35b82c6395c508738bc97494b0.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
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