厚沢部町太鼓山(たいこやま)の地名由来

太鼓山地名掲示板 地名
太鼓山地名掲示板
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厚沢部川の横、函館から厚沢部方面へ行くと厚沢部町の中心部右手に太鼓山を見ることができます。

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太鼓山とは

太鼓山地名由来掲示板
太鼓山地名由来掲示板

太鼓山にある地名掲示板の由来をそのまま引用してみましょう。

太鼓山は、頂上で足踏みするとドンドンと底鳴りがして、地下が空洞のように感ずることからこの名がついたと言われています。

 昔、館及び鶉参道越えの道すじで、現在もその跡が残っています。

明治元年(1868年)11月、松前藩主徳広公が館城入城のとき、駕籠に乗ってこの道を行列し村民一同が土下座してお迎えしたという古老の言い伝えがあります。

 頂上までの道々、眼下に日本海及び厚沢部川流域に拡がる豊かな田園風景が望まれ、春は全山つつじに覆われ、秋は紅葉に包まれる景勝地で、昭和60年旧道跡に遊歩道が整備されました。

太鼓山地名掲示板

はじめの2行が地名由来ですが、ドンドンと太鼓のように底鳴りがするからというのが掲示板に書かれてあります。なんか聞いた瞬間、そうなん?ってちょっと疑ってしまいそうな由来ですよね。厚沢部町のHPから引用すると、

山頂の平場で飛び跳ねると太鼓のような音がする不思議な山です。太鼓山の名称は、大正年間に生徒を引率して太鼓山を訪れた俄虫小学校(現厚沢部小学校)の校長先生が命名したといわれています(出典調査中)。

厚沢部町公式ホームページ

とあります。厚沢部町が出典を確認できていないので、かなり微妙な感じがします。

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太鼓山はタㇷ゚コㇷ゚か?

『北海道蝦夷語地名解』を歩くでタㇷ゚コㇷ゚を探していると、ふと太鼓山という地名が脳裏をよぎりました。山田秀三氏は東北のアイヌ語地名のタㇷ゚コㇷ゚は「たっこ」とか「たつご」などと変化して残っていると指摘しています。

 太鼓山も平仮名にすれば「たいこ」でありタㇷ゚コㇷ゚の音の変化形としてはすんなり受け入れることができそうです。それじゃ形状はどうなっているのか?確かめるために直ぐに太鼓山に向かいます。

俄虫橋方面から太鼓山を望む
俄虫橋方面から太鼓山を望む

道の駅あっさぶを通り過ぎて、厚沢部川を挟んで太鼓山を望みます。山田氏が著作で説明しているタㇷ゚コㇷ゚の形状に似ていると考えられます。尾根の先端が盛り上がって丸山となっている感じです。

安野呂方面からの太鼓山
安野呂方面からの太鼓山

別の方からも見てみようと安野呂方面から太鼓山を見てみました。さっきとは別の尾根になりますが、さっきよりもドストレートな感じです。見た目は間違いないタㇷ゚コㇷ゚の特徴があります。まさに綺麗な丸山とも狐山とも言えるでしょう。ちょうど目の前にいた地元のおじさんに「あの山が太鼓山ですか?」と伺うと、「あの辺の山全体を太鼓山というんだ」と教えて頂き、最初の尾根も含めて太鼓山のようです。

結論からして、おそらくは tapkop タㇷ゚コㇷ゚というアイヌ語地名があり、音節末のp音が不破裂音で和人には聞き取りずらい。ゆえにタㇷ゚コㇷ゚→タㇷ゚コ→タイコと変化して太鼓の字が当てられたのでしょう。その太鼓という字から想起して頂上でドンドンとなる太鼓山伝説が出来上がったのではないでしょうか。・・・と推測してみます。「太鼓」という名称の史料での初見がいつ頃なのか調べてみる必要がありそうです。

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