ドンコ(エゾイソアイナメ)のなめろうを作る
地名
函館市宇賀浦(うがうら)と志海苔(しのり)の地名由来
二つの地名は函館市の宇賀浦町と志海苔町と現在は呼ばれていますが、この二つには共通点があります。それは、どちらも同じアイヌ語がルーツであるらしいということです。宇賀昆布宇賀浦町地名掲示板宇賀浦町は函館市の大森浜近辺の海岸沿いで昭和6年9月に新...
水害に注意するアイヌ語地名
今回の台風19号は各地に甚大な被害を出しましたが、その被害の原因は主に大雨による水害でした。あらためて洪水災害の恐ろしさを目の当たりにしましたが、先人たちは経験を地名として残すことで、我々に災害への警鐘を鳴らしております。アイヌ語地名はその...
福島町の地名由来
道南に福島町という町があります。知内から松前方面に峠を越えていくと見えてきます。昔、ウルフと呼ばれた力士、千代の富士の出身地であります。今回はその福島町の地名由来を探っていきます。『北海道蝦夷語地名解』では「ホリカナイ」の意味「却流川」の説...
上磯(かみいそ)地名由来の謎③~青森県上磯と上磯地名由来の正体
前回、松浦武四郎の『蝦夷地道名國名郡名之儀申上候書付』から武四郎が名付けた「上磯」という地名は和語の可能性が高いこと、しかも奏上する側、される側にとって一般的な名称であった可能性を指摘しました。では、「上磯」という地名を武四郎は一体どこから...
上磯(かみいそ)地名由来の謎②~松浦武四郎の『蝦夷地道名國名郡名之儀申上候書付』
前回の記事で上磯村のおこりと地名由来の謎をご紹介しました。時間が出来たので、その続きを紹介していきたいと思います。渡島国7郡と上磯村の成立戊辰戦争が五稜郭の戦いで終結し、明治政府は蝦夷地を本格的に統治するために、明治2年7月開拓使を設置しま...
母衣月山(ほろつきやま)の地名由来
夏休み親戚の集まりで寿都浜中野営場にて、2泊3日のキャンプを行ってきました。浜中野営場は無料で利用できるため、この日も多くのキャンパーで賑わっていました。水道、トイレも完備しており、これを無料で使えるのは大変助かります。眼前には砂浜が広がり...
矢越八幡宮と矢越岬
津軽海峡を挟んで二つの矢越が存在します。一方は道南福島と知内の境目、もう一方は下北半島の佐井にある矢越です。まるで双子のような矢越には、伝説や地名に多くの共通点がありました。矢越岬の地名前回、矢越岬の地名由来について、ya-kus-i ヤ・...
矢越岬(やごしみさき)の地名由来
知内町の小谷石へ向かっていくと矢越岬が見えてきます。小谷石の行き止まりの山のさらにその向こうに見える島のような山が矢越岬になります。小谷石方面に向かう途中矢越岬が見える今は観光名所としてクルーズ船がでており、矢越岬や青の洞窟へと案内してくれ...
北海道博物館第五回特別展「アイヌ語地名と北海道」に行きました
以前ご紹介した北海道博物館第五回特別展「アイヌ語地名と北海道」に行ってきました。前期と後期で展示物が入れ替わりますので、早めに行こうと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。なんとか前期展示に間に合いました。一般の方で特別展のみ...
江差町五勝手(ごかって)の地名由来
道南のお土産の定番に『五勝手屋羊羹』というものがあります。赤い細長い筒状の棒の中に入っていてその羊羹を底から押し出しながら押し出した分を先端についてある糸で巻いて切って食べるという代物です。羊羹の美味しさもさることながら、ちょっと出しては切...
『北海道蝦夷語地名解』を歩く~檜山郡の地名④
『北海道蝦夷語地名解』檜山郡の最終章です。やはり、檜山郡の地名は整然と並んでいないのでなかなか比定するのが困難でした。そんな中でもこの辺かな?(笑)と思うところを訪れながら、『永田地名解』に記されたアイヌ語地名を探索してみました。Pit n...
厚沢部町太鼓山(たいこやま)の地名由来
厚沢部川の横、函館から厚沢部方面へ行くと厚沢部町の中心部右手に太鼓山を見ることができます。太鼓山とは太鼓山地名由来掲示板太鼓山にある地名掲示板の由来をそのまま引用してみましょう。太鼓山は、頂上で足踏みするとドンドンと底鳴りがして、地下が空洞...
上ノ国町洲根子岬(すねこみさき)の地名由来
檜山地方の上ノ国にある岬の名前です。『北海道蝦夷語地名解』には、「ス子コ」崎或ハ「シ子コ」崎ト云フハ訛ナリ「シレンコロ」ハ「シリエンコロ」ノ急言ニシテ直譯スレバ山額ナリ「レ」ヲ「子」ニ轉音スルハ和人及ヒ朝鮮人ノ常ナリ舊地名解ニ「シ子コ」ハ「...
歩仁内(ぶにない)の名字由来
先日タクシーに乗ったら歩仁内さんという運転手さんに出会いました(また、タクシーかw)。思わず、何て読むんですか?と尋ねると「ぶにない」と答えて下さる。続けて、東北の方ですか?と尋ねると、「おやじに聞いたんだけど、秋田の出身らしんだけど、由来...
『北海道蝦夷語地名解』を歩く~檜山郡の地名③
檜山郡の三回目になりました。いよいよ内陸部から日本海に抜けて南下してくるのですが、まずまず今回は大きく順番が狂うこともなさそうです。手がかりも多いのでそれだろうと概ね特定も可能でした。Hacham ハチヤㇺ ペッ 櫻鳥川『永田地名解』ではア...
宿野部(しゅくのべ)の名字由来
先日、タクシーに乗ったら宿野部という名字の運転手さんに会いました。思わず「東北の出身ですか?」と尋ねたら、「そうだ」と答えてくれました。やはり下北半島の出身だったそうで、アイヌ語由来の名字ですね、と話したら「そうらしいね、宿野部は川も地名に...
北海道博物館第5回特別展「アイヌ語地名と北海道」
北海道博物館にて2019年7月6日より特別展「アイヌ語地名と北海道」が開催されました。アイヌ語地名関連の連続講座や「北海道地名クイズ王選手権」も開催されます。地名から文化や自然を学ぶ良いチャンスだと思いますので、お時間のある方は是非足を運ん...
江差町伏木戸(ふしきど)の地名由来
ちょうど、北斗市方面から中山峠を越え、厚沢部町の中心部を通って江差方面へ向かうとこの地名に行き合います。漢字を見るといかにも日本語的なのですが、やはりアイヌ語由来であるらしく『永田地名解』には、伏木戸(村)ノ原名「アツサブ」川破裂シテ川口ト...
厚沢部(あっさぶ)の地名由来
檜山郡に厚沢部町がありますが、その地名由来も元々はアイヌ語であったと考えられています。『角川日本地名大辞典』には、アイヌ語で鶸(ひわ)という小鳥に似た鳥(桜鳥)ハチヤムが、この沢に多く生息するところからであるとも(蝦夷地名考幷里程記・北海道...
知里真志保博士の碑
私がよく引用する『地名アイヌ語小辞典』などを執筆したのは知里真志保博士です。アイヌ語の地名研究をする人なら山田秀三氏と並んでその名前を知らない人はいないと思います。出身地は登別でアイヌの家系で育ち、その家系には『アイヌ神謡集』記した姉の知里...