元々は1956年に発行された書籍ですが、1984年に復刻され北海道出版企画センターより出版されています。アイヌ語地名を勉強するのなら必携の書と言えるかもしれません。ただ言葉が羅列されているだけでなく、なぜその言葉となったのかなどアイヌ人たちの民族性や文化も垣間見れる一冊となっています。写真を見ていただくとわかるように、私のものはかなりボロボロになってしまっていますが、それくらい手元に置いて調べる本です。付録を記した山田秀三氏の言葉を引用すると、
アイヌ語地名に少しでも関心を持たれる方は先ずこの本を読んで戴きたい。現在この本だけがお互いの教科書に値いする書である。
山田秀三「『地名アイヌ語小辞典』と知里さん」(『地名アイヌ語小辞典』付録 北海道出版企画センター、2004年)4頁
まさに教科書的な一冊であります。アイヌ語地名に興味を持たれた方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
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