ごっこ(ホテイウオ、布袋魚)を捌く~ごっこ汁編

ごっこオスとメス 水産加工
ごっこオスとメス
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ごっこの愛称で親しまれるこの魚、布袋魚(ホテイウオ)という深海魚です。冬の季節に産卵のために岸寄りしてきます。残念ながらギターは弾きません。(笑)

昔はメスの中にある卵だけとり、あとはただで配るか捨てるかという魚だったのですが、現在はなかなかのお値段となっております。

つい3年程前まではスーパーでメス一尾1,500~2,000円、オス600円程度でちょっと買えない金額でした。去年くらいから少し庶民的な価格に戻ったような気がします。今回買ったときには高いメスでグラム78円ですので、小ぶりとはいえ900円ほど、オスは300円程度です。

まあそれなりの価格に落ち着いてきたのでしょうか。ただ、この値段でもうちの父親世代はただで貰っていた時代ですので、「金を払ってまで食べるものではない!」意識強いです。時代は変化しているのに、ある意味困ったものです。(*_*;

このごっこという魚は見た目が結構強烈です。

お湯をかけるとかわいい顔に変身するのですが、生のままのお顔を拝見・・・。

もうアメリカのホラー映画の主役
もうアメリカのホラー映画の主役

ちょっと夢に出そうな面構えです。 (;゚Д゚)

昔こんな化け物が出てくるB級ホラー映画ありましたね。(笑)

でも、見た目がこれですが、結構色々な料理にしても美味しいんです。ごっこ汁はもちろんですが、干して焼いたり唐揚げにしたりと一度は試して頂きたいお味です。

今回はごっこ汁にしていくために、これを捌いていきます!

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ごっこにお湯をかけてぬめりを取る

お湯を沸かしてごっこにお湯をかけていきます。お湯が沸騰したらボウル等にごっこを入れお湯をかけてください。丸まって表面のぬめりが垢のようになりますので、それを落としていきます。熱いですから手で擦るのはちょっと無理。 木べら等を用いて擦ると熱くないです。軍手を用意してやると滑らなくていいでしょう。

ある程度お湯に浸したら水洗いしていきます。その段階なら素手で擦っても大丈夫です。

お湯を沸かす
お湯を沸かす
木べらで表面のぬめりを落とす
木べらで表面のぬめりを落とす
お湯をかける
木べらでぬめりを取っていく

オスはこれでいいのですが、メスはお湯をかけると魚体が縮むことにより、中にある魚卵がはみ出してきます。そのためメスを捌くときはボウル等を用意しておいて、①予めお腹を割いて卵を容器に移す②お湯をかけたときはみ出してくるのでそれを容器に絞りだす・・・の二択になるかと思います。①がオーソドックスだと思いますが、筆者は②で処理ですかね・・・。慣れてくると楽なんですよね。(笑)

②の場合はかけた瞬間はみ出ますので、必ず事前にボウルなどの容器を準備してからお湯をかけてください。

まあ、これはどちらでも自分に合った方法で処理して下さい。

お湯をかけて卵巣が飛び出た状態
お湯をかけて卵膜が飛び出た状態
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ごっこ魚卵と右下が卵膜
ごっこ魚卵と右下が卵膜
魚卵にはかなりぬめりがある
魚卵にはかなりぬめりがある

さて、体表のぬめりはお湯をかけることによってアクのように固まりますので、撫でながら水洗いしていきます。

ごっこのぬめりの固まり
ごっこのぬめりの固まり
ぬめりを全て綺麗に洗い終えたごっこ
ぬめりを全て綺麗に洗い終えたごっこ

全て表面をきれいにして下準備が完了。上記写真の左がオス、右がメスです。メスの方は魚卵が出てしまうと小さくなってしまいます。

お湯をかけるとかわいい?顔になりますね。(笑)

これをごっこ汁ができるように捌いていきます。

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余計な部位を取り除く

まず、口ばしの部分を包丁でカットします。この部分だけは取り除いたほうが良いと思う部位です。吸盤やヒレなどは、お店でお客に出すのでなければ、そのまま入れておいても問題ない気がしますが、 食感があまり良くないのでやはり取り除いてしまってもOKです。

口ばしを切る
口ばしを切る
ヒレを除くかどうかはお好みで
ヒレを除くかどうかはお好みで
吸盤もお好みで処理
吸盤もお好みで処理
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内臓を処理する

次にお腹を割いて内臓を取り出します。吸盤をとったあたりから、頭側と尾の方へ縦に包丁を入れると内臓が出てきますので、ここから肝とオスの場合は白子を取り分けます。

頭から尾に沿って太い血管のようなものが通ってますので、手で剥がします。

頭側が口から割けた両側にエラがありますので手で取り除きます。取り出しにくい場合はちょっと切れ目を入れれば出てきます。

これはオスを割いた状態
これはオスを割いた状態
肝と白子を取る
肝と白子を取る
内臓と血管を取り出す
エラ(赤い部分)を取り除く
内臓を取り除いたごっこ
内臓を取り除いたごっこ

切り分ける

次に切り分けていきますが、ごっこは真ん中の背骨の辺りにしっかりとした身があり、ハラスの部分がほぼコラーゲン状態でぶよぶよしています。生干しにするなら真ん中の背骨のところで縦に半分に開きますが、今回はごっこ汁用に切りますので、まずは両側のコラーゲン部分を切っていきます。

両側のハラス(コラーゲン部分)を切る
両側のハラス(コラーゲン部分)を切る
両側のハラス部分を切った状態
両側のハラス部分を切った状態

両側のコラーゲン部分を分けたら。1cm程度の一口サイズに切り分けていきます。背骨の通った真ん中の部分は5mm程度でスライスしていきましょう。全部切り終わったらザルにあけて軽く水洗いして処理の完成です。

コラーゲン部分を1cm程度で切り分ける
コラーゲン部分を1cm程度で切り分ける
背骨の通った身の部分をスライスする
背骨の通った身の部分をスライスする
肝や白子も切り分ける
肝や白子も切り分ける
ごっこの下準備完成
ごっこの下準備完成

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