前回の『アイヌ語地名の研究』続き山田秀三氏の本を紹介したいと思います。『アイヌ語地名を歩く』は1986年に出版された本ですが、北海道新聞に連載された記事がもとになっています。昭和59年から週一回夕刊に二年間にわたって「アイヌ語地名研究 おりおり抄」として連載されたものが書籍化されました。
山田氏の文章をそのまま引用すると、
何しろその時その時に思い出したことを、ほんとうに徒然なるままに書いてきたもので、内容的に順序もない。どこからでも、開けたところを読んで戴けたらありがたい。
山田秀三『アイヌ語地名を歩く』(北海道新聞社、1986年)2頁
エッセイのように書かれているので、本当にどのページから読んでもその頁で話が完結するように記されています。
アイヌ語地名だけでなく、それらの調査にまつわる話、出会った人々の話など、ちょっと日記を見ているような気分です。アイヌ語や地名の知識が全くなくても読み物として完結しておりますので、ちょっと時間があいたときにパラパラと読める一冊です。
ちなみにブログの「北海道蝦夷語地名解を歩く」の表題はこの本からとらせて頂きました。おすすめの本ですので、興味があったら是非読んでみて下さい。(‘ω’)
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