キュウリという魚をご存知ですか。北海道の人ならキュウリウオと聞いてすぐにわかりますよね。
漢字で胡瓜魚と書きますが、その文字の通りに野菜の胡瓜の匂いがする魚です。(;^ω^)
この独特の匂いが好き好き分かれる所でして、値段の安いのもこの辺に理由があるのかもしれません。
筆者はご飯のおかずにも酒のつまみにも重宝する魚です。
アイヌ語でもフラルイチェプと呼ばれ、フラ・ルイ・チエㇷ゚ hura-ruy-chiep におい・はげしい・魚という意味になります。
見た目はチカやシシャモ、ワカサギの大きいものという感じです。結構大きくなるので一番大きい時に買ったら30cmくらいあるかもしれませんね。
抱卵しているものが美味しいのですが、今回は残念ですが卵はありません。
このキュウリウオを定番の食べ方、一夜干しにして焼いて食べたいと思います。
キュウリウオの寄生虫
注意したいのが寄生虫ですが、今回みたいにしっかり火を通す分には、そんな確認をしなくても全く問題ありません。
ただ、刺身で食べる場合はどうなのでしょうか。アニサキスは食性からも寄生していますので目視で確認して除去できるのですが、横川吸虫などのメタセルカリアはそうもいきません。
本シシャモの刺身を提供する店があり筆者も食べたことがあります。同じような種類の魚なので、同じく生食が大丈夫なように思えますが、キュウリウオ科のアユも目に見えづらい横川吸虫がいますので、ウグイ同様、キュウリウオも川を遡上する魚ですので注意が必要ですね。
筆者もこいつを刺身で食べてみたいので、もう少し勉強してみます。冷凍してから安全に食べられるのか・・・時期をみてレポートします。(笑)
ウロコを落とす
活きが良いとウロコが付いていますので、まずはこれを落とします。
![ウロコを落とす](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/ee08c9b804dc12b9da8be8960d7c7dec.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
頭と内臓を取り除く
胸鰭の後ろから包丁を入れて頭と一緒に内臓を掻き出します。
見た目重視なら、頭を付けたまま内臓だけ取り出して下さい。
![ウロコを取ったキュウリウオ](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/2f2d649d055146bddb33af4455bf2166.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![胸鰭の後ろから包丁を入れる](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/e483fc166ab18f3d5840a00b21bacdd7.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![頭と一緒に内臓も掻き出す](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/335a1947561323633947c4ecd75477ae.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
ハラスの中をきれいにする
頭と内臓を取り出したらお腹を割いて、血合いなどの汚れを落とします。ボウルに水を溜めてやるといいですね。
ハラスの中に卵や白子があって、それをそのまま利用したい場合は、腹を割かずに軽く洗い流すだけでOKです。今回は何も無かったので腹を割いて処理しています。
![ハラスの中をきれいにする](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/94b58a51fc0ddc3d0a72b55cda8508b6.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
塩水に浸ける
捌き終えたキュウリウオを塩水に浸けます。濃度は海水程度(約3%)です。
この塩水に30分~1時間浸けます。今回は魚体も小さいので30分です。
![塩水に30分浸ける](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/d9ab79bbce04d625487e9ecfcb993c10.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
一夜干しにする
干し籠を用意してその中で一夜干しにします。
雨に当たると台無しですので、天気予報に注意して下さい。
![干し籠で一夜干す](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/54ed4bbe764c3c6ea2414e782c26701b.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
無風の日の夕方に干して翌朝収穫したのが下の写真です。
まだ結構生乾きですね。雨が降るとの予報だったので早めに収穫しました。
![一夜干した状態](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/38846bc803af2eaa61b285ba20d2836d.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
風の強い乾燥した日に夕方から翌日の同じ時間帯まで干したのが下の写真です。
コンディションと時間が少し違うだけで仕上がりに差がありますね。どちらも美味しいそうですし、実際美味でした。干し状況は食べ方のお好みもありますが、この後保存するのか、直ぐに食べるのかなど考慮して欲し時間を調整して下さい。
直ぐに食べない場合は下の状態で冷凍保存します。
![丸一日干したキュウリウオ](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/cf9c7ad2545cd0e40597854d34ae7ca0.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
グリルで焼く
あとはじっくり焼いていきます。この辺は他の焼き魚と同じです。
筆者のコンロは両面焼きですので、ひっくり返す必要が無いのですが、焼き加減は自宅の環境で調整して下さい。ただあんまり強火で焼いてしまうと、表面だけ焦げてしまいますので気を付けて下さい。
![グリルで焼く](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/602e2d81d5b0462c2ac3d72d29b46816.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
キュウリウオ一夜干し焼きの完成
生のまま捌いても食べられますが、一夜干しにするとより味が安定します。
塩味も染みていますので、アユなどの川魚のように背の方からかぶりついて下さい。
一夜干ししたキュウリウオは適度に水分も抜けて、塩分も吸収して程よい味で最高ですね。
ご飯のおかずにも、酒のつまみにも良いので匂いを気にして食べない人は勿体なあ・・・値段も安いですし是非食してみて下さい。(‘ω’)
![キュウリウオ一夜干し焼き](https://i0.wp.com/hakodate-life.com/wp-content/uploads/2021/06/471211e4c0bc03d584751b6091daa441.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
↓ ↓ 安くて美味しい一夜干しはこちら(‘ω’)
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