いかりん館(木古内町郷土資料館)

いかりん館外観 ミュージアム
いかりん館外観
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『北海道蝦夷語地名解』を歩く途中、木古内町郷土資料館、通称「いかりん館」へ立ち寄りました。この資料館は当地にあった鶴岡小学校の校舎として建築されました。近年の少子化にともない平成23年に閉校となりましたが、平成27年に郷土資料館として開館しました。 変な名称だなあと入ってみるとすぐにその意味がわかりました。

咸臨丸のものと推定される碇
咸臨丸のものと推定される碇

サラキ岬で座礁した咸臨丸のものと思われる碇がここに展示されています。実物を見るとそのスケールに圧倒されることでしょう。昭和59年にサラキ岬の沖合2km、水深20mの海底から引き上げられ、その重さは約1トンとのことです。

そのほかにも木古内の生活と文化、産業、歴史などテーマに分けた展示物があります。また建物の前身が鶴岡小学校であったことから鶴岡小学校ゆかりの展示もあります。そもそも鶴岡の地名の由来は明治期に木古内に移住した旧庄内藩士の出身地によります。その縁から木古内町と山形県鶴岡市とは姉妹都市になり、また鶴岡小学校と鶴岡市第一朝陽小学校も姉妹校となりました。鶴岡小学校資料室には懐かしい卒業アルバムや姉妹校との展示があります。ちなみに当町の地酒「みそぎの舞」も鶴岡市冨士酒造の製造です。

甲冑の展示
甲冑もありました

また、縄文系の展示も豊富にあります。

縄文土器
復元された土器
鐸形土製品
鐸形土製品

この鐸形土製品には「道南地方でよく出土する用途不明の土製品です」とキャプションがふられています。直感的にクマよけの鈴じゃね?なんて思ってしまいます。

なんといってもここの展示でオススメは鉄道資料室です。

さよなら江差線
鉄道や江差線に関する展示
駅名表示
駅名表示がずらり

廃線となった木古内-江差間の江差線に関する展示や鉄道に関する懐かしいアイテムがずらりと並べられています。今まで通ってきた地名が駅名表示となって並んでいます(笑)。鉄道ファンなら見入ってしまう貴重なアイテムがたくさんありますよ。

時代を感じる天候掲示

壁の古地図には確かに橋呉山と書かれておりました(笑)。

至橋呉山と書かれた古地図
至橋呉山と書かれた古地図

大変親切な資料館職員の方々から説明いただきました。誠にありがとうございました。皆さんも近くを通ったなら足を運んでみて下さい。

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