7月の初め頃、珍しく活のモクズガニが売っていました。ハサミに付いた毛が藻屑のようなのでモクズガニだとか・・・。
正直珍しいです。(;^ω^)
活が珍しいのではなく、モクズガニが売っていること自体が珍しいです。あんまりみかけないというか、筆者函館で売られているの初めて見ました。(笑)
青森県では湖とかで漁があるので売られているのはよく見かけましたが、函館でしかもスーパーで売られているのを見るのは本当に初めてです。
道南では5月くらいから海でちらほら見かけて、夜間岩場なんかに上がってきたりします。川の中でもよく見かけて子どもの頃は近くの川にいるのを捕まえて遊んでました。だから道南では川ガニなんていう方が主流かもしれません。
結構、汚れた川でも見かけましたので、逞しいカニなのでしょう。
オスは大き目でと藻屑の由来になった毛を立派なハサミに沢山蓄えています。
メスは少し小柄ですが、やはりハサミに毛を付けています。
今回、メスガニは外子を持っていましたが、もう時期的に遅い状態ですね。5月だと内子が美味しいですよ。
いわゆる上海ガニはチュウゴクモクズガニでこのモクズガニの近縁種に当たります。上海ガニは非常に高価ですが、このモクズガニと味はあまり変わらないというお話です。(筆者、上海ガニは食べたことがありません。)
このモクズガニは1杯100円でした。少し小さめでしたからまあそんなものでしょう。
スーパーで折角見つけたので購入して、4人家族一人一杯で味噌汁を作りたいと思います。
モクズガニの寄生虫
筆者の家庭は絶対に加熱するので気にしたことはありませんが、淡水ガニなのでウェステルマン肺吸虫の中間宿主なので非加熱で食べるのは止めましょう。
国立感染症研究所によれば加熱(中心温度75℃、1分間)必要とありますの、まあ沸騰したお湯に入れて味噌汁にしてしまえば全く問題は無いでしょう。
魚もそうですが、川に遡上する生き物は要注意ですね。
モクズガニを洗う
モクズガニは川に上がります。正直どこで獲れたかわからないので、流水でしっかりあらって汚れを落としましょう。
海で獲られたものは泥抜き不要かと思いますが、砂に潜りますので砂を洗うのが必要な場合もあります。淡水で獲られたようなものは泥抜きが必要かどうかお店に確認しましょう。
淡水で獲ったものなら環境によっては泥臭いので、バケツ等で水に入れて置いて泥抜きしたほうが良いです。ちゃんとしたところではこの辺考慮して売られていますが、釣りなどで獲ってきたものとかは注意して下さい。
子どもの頃、このカニを水槽で飼ってみましたが、かなりの確率で脱走します。(笑)
全長より短い水槽やバケツは難なく乗り越えますので、全長より大きい水槽にしたり、バケツに蓋をしたりすることが必須です。
モクズガニを捌く
まあ、捌くと言っても半分にぶつ切りにするだけですので、お腹の方から出刃包丁で半分にして下さい。しっかり味噌が詰まってますね。
昆布出汁をとってモクズガニを煮る
あとは鍋に水をいれて昆布出汁をとります。
昆布出汁をとり終え、沸騰したら捌いたモクズガニを鍋に入れます。再沸騰前にはアクが浮いてきますので適宜取り除いて下さい。あとは沸騰させないように弱火から中火で火にかけておきます。
他のカニとは違った濃い香りがしてきます。やっぱり川に上る生き物は独特の匂いですね。
味噌などの調味料を入れる
さて、あとは火を止めて味噌を入れます。甘目がお好みならみりんを少し入れると良いですね。この時点で他のカニにはない濃厚な香りです。
モクズガニの味噌汁の完成
さて、モクズガニの味噌汁が完成しました。
カニだけで物足りない方は、他の具も入れていいです。筆者ネギ好きなので長ネギをいつものように入れました。モクズガニの味噌汁は濃厚ですね。今回は味噌汁の量に比してカニの量がちょっと多かった気がします。
今回の量ならカニは4杯もいらない、3杯、いや2杯でも十分だったかもしれません。
海で獲れたものなら泥臭さは無いですし、身も詰まって美味しいです。淡水で獲れたものは水に入れて少し放置しないと臭みがあるかもしれません。
それでも上海ガニに匹敵するジャパンモクズガニです。
身入りが良ければ、味噌汁に入れた身まで美味しく堪能して下さい。実際茹でて何度も食べましたが身も本当に美味しいです。(‘ω’)
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