↓前回記事はこちら。引き続き縄文文化交流センターを紹介しております。
第二展示室を抜けて第三展示室に行くと、いよいよカックウが近づいてきます。
ここは、縄文人たちの死生観など精神世界をテーマにした展示になっています。その一つに国宝の土偶も位置づけられるのかもしれません。
中空土偶の展示室へたどり着く前に小さな子どもの足型が沢山展示してあります。
穴が開いているので、おそらく紐で吊るして下げていたことが想像されます。説明板では家の中に吊るしていたのではと書いています。
また説明板には幼くして亡くなった子どもの足形や手形を写し取ったものと書かれてあります。我が子の思い出の品なのでしょうか。子を亡くした親の気持ちはいつの時代も変わらないものなのかもしれません。
これらは大人が埋葬された場所から出土したそうです。我が子の思い出の品とともに葬られたのかもしれません。ちょっと切ないですね。
足型のある場所を過ぎるといよいよ中空土偶の展示室です。
中空土偶はカックウの相性で親しまれていますが、その由来は南茅部の「茅」に中空土偶の「空」で「茅空(カックウ)」となったとのこと。無論、キャラクターのどぐう駅長のモチーフになった土偶です。
遠くからライトアップされたシルエットを見ると、直感的にすごい芸術的センスを感じます。
北海道で唯一の国宝ということで、保存状態も良くここまで大きく完全な形で、残された土偶はそう多くはありません。よくぞ見つけ出してくれました。(笑)
こんなの地面から出てきたらビックリだわ。
土偶は病気などを治すために、病気にかかって直したい部分を意図的に壊したりしたそうで、カックウも両腕と頭の一部が失われています。おまじないのために失われたのでしょうか。
顔を見ると眉毛が繋がっていて、ヒゲのような模様もあります。また上半身の幾何学的な文様はなんとなくアイヌ衣服の文様に通じるところがある様に感じられます。精神世界を受け継いでいるのかもしれません。それを示唆する本もありますので、今度紹介していきたいと思います。
平時ならここがメインになりますので、必ずと言ってよいほど入場者がこの場所にいるのですが、この日は本当に貸し切り状態~思う存分シャッターを切ることが出来ました!
・・・がしかし!帰ってから確認すると半分以上がピンぼけ状態(;゚Д゚)
暗い中でのフラッシュオフ撮影ですので、ちょっとでも手先がブレてしまうとボケてしまうという・・・未熟なカメラマンぶりを露呈してしまいました。なんともショックが大きい。
それでも、何枚か見るに堪える画像がありましたので掲載させていただきました。(笑)
このブログを見て興味を持った方は、ぜひ縄文文化交流センターを訪問して実物を感じてください。300円でこれを堪能できるのは非常にリーズナブルですよ。
↓併設の道の駅情報はこちら(‘ω’)
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