洋食でよく使われるムール貝、パスタやパエリアなどの具材としてお馴染みですが、輸入されるムール貝は日本でムラサキイガイと言います。逆に日本で獲れるムール貝と言われる貝はイガイと呼ばれるものです。
筆者の地元ではカラスガイと言って岩に引っ付いていたり、海中に転がっているのを割って中身を取り出しカワハギを釣るための餌にしていました。でも、本来カラスガイと呼ばれるのは、淡水系の二枚貝のことを指します。
外見が黒いところが似ているのでいつの間にか混同されたのかもしれません。
余談ですが、淡水系の二枚貝であるカラスガイはアイヌ語でpipa(ピパ)といいます。北海道内では地名に多く残っていて美唄・pipa-(o)-i や美馬牛・pipa-us-i などがそうです。いずれもアイヌの食料となるカラスガイが多くいる川や湖沼を指し示す地名です。
さて、筆者が言うカラスガイは季節によって貝毒があると祖父が言っていました。売れないからでしょう、漁師さんは見向きもしない貝でした。そんな貝をよく祖父が採ってきて茹でたり蒸して食べていたのを記憶しています。
そんなわけで筆者には買って食べるという選択肢が今までありませんでした。そもそも、それほど食べたいか?(笑)
ちなみに、このカラスガイは生食はおすすめしません。あの爺様が言うのだからそうなのでしょう。寄生虫云々よりも貝毒の時期がわかりづらいそうです。遠い記憶ですが、祖父がカラスガイを食べていた時期は春先4-6月くらいだったと思います。正直自信ありません。それ以外は釣りの餌以外には使っていなかったので、地元のものはそういう貝なのでしょう。海外のものはわかりませんけどね。あと、販売されているものはちゃんと管理されているので、貝毒の心配はいらないと思います。
閑話休題、洋食の影響でムール貝が一般的になると、市場でも販売されるようになりました。青森産のイガイが中島廉売でも売っていてちょっと気になっていました。
今回、産まれて初めて購入して試しに調理してみようと思います。店員さんに聞くと酒蒸しとかいいですよとおすすめされたので素直に酒蒸しにしてみます。
水洗いをする
買ってきたカラスガイを貝殻をこすり合わせるようにして洗います。余計なゴミなどはこの時点で出来るだけ処理します。
蓋つきの鍋に入れて蒸す
蓋のある鍋にカラスガイを入れて酒を下に浸るほど入れて蒸していきます。酒の種類はお好みでどうぞ。
蒸している間に吹きこぼれないように火を調節してください。貝が開いたらOKです。
ムール貝(カラスガイ・イガイ)の酒蒸しの完成
鍋から取り出し酒蒸しが完成しました。
実食段階でまさかの大失敗を犯したことに気が付きます。(;゚Д゚)
口が開いてからしばらくの間、火にかけすぎたため身が縮んでしまいました。(涙)
こいつは牡蠣のように蒸し時間にデリケートな食材だったのですね・・・やってしまった。
じゃあ、スープの方はどうでしょうか・・・結構塩辛い( ;∀;)
筆者の未熟さかもしれませんが、もしかしたらこいつは酒蒸しにはしないほうがいいやつだったのかもしれません。(苦笑)
これで1個100円かあ・・・めっちゃ損した気分になりましたが、
食材に罪なし、調理法に問題があったと思っておきましょう。(‘ω’)
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