多分、道南の方でこのゲンゲという魚を知る人はかなり稀だと思います。
どちらかと言うと、北陸、富山の方で良く食べられるお魚です。
でも、富山で食べられるゲンゲはこれより少し小さめのノロゲンゲというものになります。
筆者、北陸出張したとき初めてお目にかかって、即購入して調理してみました。そのノロゲンゲはお吸い物や煮付けにして頂きましたが、非常に美味でしたね。食感はニュルって感じですが、コラーゲン質な身がなんとも言えないお味です。もう、10年以上も前のことだと思います。
ノロゲンゲを食べた後、地元を見て歩いたとき、たまに函館の市場でもちょっと大きめのゲンゲが売られているのを発見したときはちょっとうれしかったですね。
そのゲンゲはシロゲンゲというもので、富山で食べたものよりはかなり大きいものです。筆者このシロゲンゲが美味しく感じて大好きです。
ノロゲンゲは富山で買ったときは1パック300円、10尾ほど入っていたでしょうか。
このシロゲンゲはというと1尾100円・・・安っ!普段は100~200円が相場です。
ありし日のごっこのような値段です。この魚もごっこのように有名になったら高くなってしまうんですかね~。このコスパ最強の食材を今回は唐揚げにしていきます。(笑)
ウロコを落とす
表面に付いたウロコを落とします。包丁で軽く擦る程度でいいです。
頭と内臓を落とす
胸ビレの後ろから包丁を入れて頭と内臓を取り除きます。
骨も柔らかいので非常に簡単な作業です。頭はアラ汁に使いますので取っておきます。
ハラスの中を綺麗にする
血合いの部分に包丁を入れて血合いを取り除きます。
黒いハラスの部分も取り除いてしまっても構いません。というか、ゴシゴシやっているうちに取れちゃいます。(笑)
三枚下ろしにする
上下のヒレの脇から包丁を入れ、3枚下ろしにしていきます。
初めは2枚に下ろし、その後、サケマスのように中骨を削ぐように下ろします。しつこいですが、中骨やヒレなんかも全部アラ汁に使いますので捨てずにおいて下さい。
背ビレなどを取り除く
鮭やサクラマスもそうですが、中骨を削ぐように3枚下ろしにすると背ビレと尻ビレの所がのこってしまいますので、それらを骨ごと梳いてしまいます。
ハラスを取り除く
ハラスの部分を腹骨ごろ梳いていきます。
一口大にカットする
あとは適当な大きさにカットしてしまいます。
パクパク食べられるように一口サイズがいいですね。
下味と衣を付けて揚げる
キッチンペーパー等で水分をとってから塩胡椒で下味を付けて、最後に片栗粉で衣を付けて揚げます。
面倒な人はタイミー袋に塩胡椒と片栗粉を入れて混ぜておいて、その中にゲンゲを入れて振ってあげると手も台所も汚れずに済みます。
味と衣を付けたら170~180℃の油で揚げます。浮いてきて表面がキツネ色になったらOKです。
揚がったらバットの上に置いて油をきって完成です。
ゲンゲの唐揚げの完成
シロゲンゲの唐揚げが完成しました。
ゲンゲは冷めてしまうと身から水分が出てペチャっとしちゃいますので、揚がったら冷めないうちに頂きます。
中身はコラーゲンたっぷりなので、熱々で食べる場合は火傷に気を付けて下さい。
あっさり白身がコラーゲンや脂で包み込まれておりますので、はっきり言って上品でこの味があの見た目の魚から生まれるのかと思うほどです。
表面はサクサク、中はふわトロですので、お酒のつまみにもおかずにも最高です。さっと塩水に漬けて一夜干しにして水分を飛ばしてから調理しても美味しくできます。
これで1尾100円ですので、絶対チャレンジして欲しい1品ですよ。(‘ω’)
筆者おすすめ!こちらの唐揚げも要チェック!(‘ω’)
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