赤皿貝という貝をご存知でしょうか。
ここ函館ではアカザラというのが一般的かもしれません。
このアカザラは見ての通り、ホタテや以前紹介したババノテ(エゾキンチャクガイ)と同じイタヤガイ科の貝になります。
↓ ↓ ババノテのお刺身(‘ω’)
このアカザラと呼ばれる貝は、昔は牡蠣やホタテの養殖にくっついてくる邪魔者、いわば漁師さんが収穫する目的外の貝でした。
だから知ってる人も買う人も稀で、20~30年前は1kg200円程度で売っていました。だから、我が家ではカレーの具材にしたり、殻つきのままホットプレートで蒸して食べたりと、結構雑な食べ方してましたね。(苦笑)
それが今ではこの量で1,000円は超える高級貝に変身してしまいました。
時代の流れは凄いですね・・・。
それもこれも、この貝の味が再評価されたからに他なりません。ホタテよりは小さいですが、歯ごたえはプリプリ、味も濃厚で旨味たっぷりなんですよね。
ですから、我が家では結構カレーに入れても味が負けない具材として重宝しておりました。
さて、久々に新鮮な殻付きが手に入ったので、今回はお刺身にして食べたいと思います。いつもは殻から剥かれてプラスチックケースに入った状態で売られていることが多いですね。
アカザラガイのオススメ料理
今回は刺身にしていきますが、アカザラのオススメ料理をいくつかご紹介しましょう。
先ほど話に出ましたカレーの具材としても勿論ですが、殻付きのまま焼いたり、蒸したり、殻から外してバター焼きも結構いけます。
それ以外には天ぷらやフライもホタテ同様美味しく食べられます。
あとは何と言っても小さめの貝なので、殻から剥いて丸ごとアヒージョに使うなんていうのも美味しいです。
今更ですが、少しくらいアヒージョにすれば良かったと後悔してます。
アカザラガイを殻から外す
ホタテやババノテなどのイタヤガイ科の貝と変わりません。貝殻から貝柱を切断する作業になりますが、小さいために先にウロやヒモを取るのが難しいです。
全部外してからの作業の方が簡単なので、そちらで今回は行っていきます。
テーブルナイフなどで片方の貝殻の表面上を滑らせるように、ナイフを動かし貝柱と貝殻を切り離します。片方が終わったら殻を開いて取り外し、ひっくり返してもう片方の殻から同じように貝柱を切り離します。
片貝焼きにする場合は片方でやめときます。
ウロとエラを切り離す
あとは可食部とそうでない部分に切り分けます。
基本的にはホタテと変わらないので、ウロとエラと呼ばれる部分を切り離します。
下の写真で右上がエラ、右下がウロになります。
刺身の仕方によって可食部も貝柱、ヒモ、ベロ(卵巣・精巣)に分けて使います。
活きも良さそうでしすし、筆者丸ごと食べるの好きなのでそのまま行っちゃいます。苦手な方はヒモやベロは切り離して加熱調理すると良いです。
アカザラガイのお刺身の完成
軽く洗って水分をしっかり拭いて、アカザラガイのお刺身が完成しました。
ヒモが黒いので外して塩もみしても良いのですが、お店で出すわけではないので見栄え悪くても構いません。お好みでヒモ、ベロは処理して下さいね。
早速頂きます・・・やっぱりホタテより濃厚ですね。ババノテもホタテの上を行くと思いますが、このアカザラも負けてませんね。
昔は安かったのでたらふく食べられましたが、今は一番好きな食べ方で楽しむくらいしかできなくなりました。もうちょっと安かったら色々楽しみたい美味しい貝です。皆さまも新鮮なものを見かけたら一度チャレンジしてみませんか。(‘ω’)
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