『北海道蝦夷語地名解』の檜山郡を歩きながら、 なかなか目当てのタプコプも見つからないので いつものように寄り道をしながら情報収集もかねて、重要文化財の「旧笹浪家住宅」を訪れました。
能登屋笹浪家は屋号を「ほしやまに」能登屋と号し、鰊漁で繁栄した家でした。主屋は五代目の久右衛門が江戸末期に建築したそうです。
能登の出身であったようで、北前船との関連が想像できます。
展示物には甲冑もありました。笹浪家にゆかりのある人物のものでしょうか。説明では大名か家老のものであろうとされています。
なかなか立派な鎧ですのでそれなりの身分の方であったことでしょう。
鎧の一部には武田菱が見えます。松前藩ゆかりの品であることがわかります。
円空は道南で多くの仏像を残しましたが、これは久遠の海中で拾われたといわれています。
オヒョウ楡で作った厚司は茶色ががっていますが、イラクサを手間暇かけて加工して白く作った「テタラペ」と区別されていたようです。テタラペと書いていますが、白い・者という意味らしいですので、retar-pe レタㇽ・ペ と思われます。
笹浪家の中にはご覧のようにアイヌ服の展示もあり、無料で着用できて写真撮影もOKなので興味のある方は着てみて下さい。ここにきたらついでに隣にある上ノ国八幡宮や上国寺、勝山館跡ガイダンス施設、夷王山や道の駅もんじゅなど見学できるスポットが多いので是非行ってみてほしいです。