今年もクリガニの季節になって来ました。
クリガニを狙った釣り人が昼夜問わず埠頭にならんでおりますが、夜間の方がやっぱり釣れるようです。前も言いましたが、筆者基本夜釣りはやらないので、クリガニ釣りとは今のところ無縁です。
でも今年は結構大き目のものが釣れているようなので、ちょっと行ってみたい誘惑にかられています。
先日市場で売っていまして、よく見るとオスだけです。
聞いてみたらまだメスは出回っていないとのこと・・・残念です。その分大き目のオスが安く売っておりましたので、茹でガニと味噌汁したいと思います。
カニの基本ですが、死んだら身が痩せてしまいますので、出来るだけ生きているものを早めに調理して下さい。
去年は茹で汁で味噌汁を作るという貧乏くさい記事を残してしまいましたので、今回は味噌汁メインの記事にしていきます。(笑)
クリガニの旬や値段など予備知識
ここ道南ではやはり3月から4月くらいが一番美味しい時期です。5月になるとワタリガニやモクズガニがメインになってきますしね。
オスも美味しいですが、筆者としては内子の入ったメスガニが好きです。
値段は今回買ったオスで1杯250円程度、もっと小さいものだと1パックで数匹入って安く売られています。完全に味噌汁用ですね。
実はこのクリガニには2種類ありまして、クリガニともう一つはトゲクリガニ。
この2種はプロの方でもなかなか見分けがつかないらしい。一説には頭の突起の長さで見分けるようですが、筆者には全く分かりません。(´Д`)
あとは産地で見分けるしかないのですが、北海道西部や以南で獲れるものはトゲクリガニ、北海道東部やオホーツク海で獲れるものはクリガニのようです。
なので、今回のこいつらはおそらく「トゲクリガニ」が正解だと思われます。まあ、ここではあまり区別せずにクリガニに統一します。(笑)
ところで、一般的な毛ガニもクリガニ科に属しており、その名称は「オオクリガニ」です。
クリガニを捌く
捌くなんて偉そうな書き方をしていますが、水洗いして汚れを落としたら真っ二つにするだけです。
汚れは歯ブラシなんか使うと効率的かもしれません。筆者的にはそこまで神経質に落とす必要あるかな・・・という感じですが、気になる人はゴシゴシして下さい。
出刃包丁を持ちだしたら、殺気を感じたのでしょうか・・・激しくうごめいております。
さっきまで大人しかったのに・・・とはいえ、右手に出刃包丁を持ち、左手を包丁の背に押し当てふんどしから甲羅に向けて一気に力を入れて真っ二つにします。
半分にしてもしばらく動いていますので、生命力高いです。
中は味噌がぎっしり詰まっていますので、良い出汁が期待できそうです。
昆布出汁をとる
昆布で出汁をとっていきます。捌く前に同時進行で進めておくと良いですね。
気泡が出てきたら沸騰前に昆布を取り出して下さい。クリガニから出汁がでますので、今回は昆布だけにしておきましょう。もし出汁が足りないと感じる方がいたら、顆粒出汁を少し加えて下さい。
クリガニを入れて茹でる
沸騰したらクリガニを入れます。
再沸騰してくるとアクが出てきますので、初めだけさっと掬います。あんまり綺麗にすくってしまうと旨味も消えてしまいますので、さっとで結構です。
普通に茹でてもこの大きさだと12~15分くらいかかります。半分に割っているとはいえ出汁を抽出するためにも15分は吹きこぼれない程度に火を弱めて煮ましょう。
火を止めて味噌を入れる
さあ、ある程度時間が経ってクリガニのエキスも汁に移ったら、火を止めて味噌を溶かします。
味噌の種類はなんでも結構です。
今回はクリガニだけのシンプルな味噌汁にしましたが、キノコ類を入れても美味しいですね。特にシメジ系がオススメです。海藻系もいいのですが、ワカメ程度にしておいた方が無難かもしれません。
ふのりとか海苔系はその味が強いので、折角のカニ風味が損なわれてしまいます。
クリガニの味噌汁の完成
さあ、クリガニの味噌汁が完成しました。
今からでも這い出て来そうな盛り付けにしてみました。カニ出汁を楽しむためにネギだけでシンプルですが、クリガニの味噌汁はコストが安い割にカニ汁としては最高ですね。
もちろん、この大きさだと手間でなければ身自体も美味しく頂けますし、ちょっと本州のクリガニ知らない人が来たら、毛ガニかと思ってびっくりしちゃうかもしれませんね。
濃厚なカニ出汁が入った味噌汁は、飲んだあとは格別です。(‘ω’)
↓ ↓ 他のクリガニ料理はこちら。(‘ω’)
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