道南では通称「鍋こわし」というカジカの一種、一説に美味しすぎてみんなが鍋をつついて壊してしまうからという魚です。シンクの3分の2を占拠するかとも思われる巨大魚を調理していきます。これ、めちゃくちゃ活きがいいので是非刺身で頂きたい(^_-)-☆
頭を切り離して胴体と頭&内臓部分に分けます。ここまで大きいと背骨の切断や兜割は出刃包丁でなければしんどいので是非用意して下さい。
さて、身を三枚卸しにしたいところですが、カジカ汁にもしたいので2枚卸して半身だけ刺身にしていきましょう。
半身を卸したあと、皮を引いた状態です。この柵をさらに皮目をしたにしながら、薄皮を梳いていきます。さあ、始めようとしたその時・・・皮目を触ると無数のボツボツしたものが・・・。ああ、これはもしや・・・切れ目をいれてみるとアニーさん(アニサキス)が出てくる、出てくる(*_*;
これにはさすがに萎えましたので、全部ぶつ切りにして鍋に投入することにしました。ハラスにいるのは結構ありますが、外側の身にこれだけ刺さっているのはあんまり無かったなあ。
右上オレンジ色が肝です。鍋に入れても美味しいですが、蒸してあん肝みたいに食べても美味いです。その下のホルモンみたいなものは胃袋です。今回活きが良かったので本当にホルモンみたいですね。普段なら見かける寄生虫が胃袋にはいなかったんですが、まさか身にあれだけ刺さっているとは(*_*;
切り分け完了しました。今回は刺身に出来ませんでしたが、このあとは鍋にして頂きました。活きのいい鍋こわしは本当にプリプリして美味しいです。北海道に来たら絶対食べることをオススメします。本日のお値段は800円でございました。まあ、普通かな~もっと安い時もありますね。
当別カジカ(ケムシカジカ)の刺身とカジカ汁を作る~美味しい食べ方
道南では通称当別カジカと呼ばれるこの魚、皮を剥くので「皮むきカジカ」とも言うようです。当別の名前は「当別」で水揚げが多いことに由来します。 抱卵する秋口から冬にかけてが最も美味しいと言われている旬の時期になります。 しかし、この春先の当別カ...
トゲカジカ(なべこわし)を捌く~カジカの基本的な捌き方
いよいよ秋、となればカジカが美味しい季節がやって来ました。カジカは漢字で「鰍」、魚へんに秋ですね。前回はトゲカジカ(なべこわし)を刺身にしようとして断念しました。 今回もどうだろうか、と思いましたが、ちょっと前回のものと比べて活きが落ちてい...
トゲカジカ(なべこわし)の三平汁と唐揚げを作る
さて、前回ここまで捌き下準備が整いました。この前には当別カジカを味噌仕立てのカジカ汁にしましたので、今回は塩味の三平汁と唐揚げを作っていきたいと思います。 お湯をかけてぬめりをとる 前回おろしたカジカ 前回おろしたカジカに熱湯をかけて表面の...