先日、自由市場に行ったらヤコウガイが売っていました。
ここ函館ではもちろん獲れませんので、売っていること自体が珍しいです。
筆者は沖縄に行った時2度ほど、函館で1度食べたことがあります。
函館で最後に食べたのは何年前だったでしょうか・・・思い出せません。(笑)
かれこれ10年は経つかもしれませんね。
ヤコウガイは今でこそ漢字で書くと「夜光貝」ですが、もともとは「夜久貝」や「屋久貝」と文献には書かれていたようです。屋久島周辺で獲れていたものだったのでしょう。
殻は螺鈿細工に利用されていたので、正倉院や奈良のお寺で工芸品に見る事ができますね。今も魚釣りのルアーなんかに利用されています。
このヤコウガイ、なんと3,000円で売っていました!
一食の食材としては高いですが、活きたやつはほとんど沖縄でしか食べられないのでこれは貴重と思い即買いしてしまいました。(笑)
店員さんに聞くと鹿児島から空輸したとかなんとか。
早速これを捌いてお刺身にして頂きたいと思います。
ナイフを入れて殻から足(身)を取り出す
小さめのナイフを使って殻から外していきます。
ペティナイフなど薄めのナイフがいいです。なければ写真のようなテーブルナイフでも構いません。
ナイフを写真のようにヘタと殻の間に入れて殻とつながっている部分を切断します。
上手く切断すれば内臓やウロまで一気に取り出すこともできますが、下の写真のように一旦足(身)の部分を取り出してしまっても構いません。
指を入れて残った身を取り出す
中を覗くとまだ殻にくっついている部分があります。
殻と身の間に指を入れてまだ繋がっている部分を指になぞる様に剥がして、残りの部分を取り出します。
各部位に切り分ける
取り出した部分を各部位に切り分けます。
上の左から順番に、まだヘタの付いた身の部分、内臓の方に付いていた身の部分、ウロ、下が内臓です。
ヘタを切り離す
身とヘタの間に包丁を入れてヘタの部分を切り離します。
身の部分を塩もみして水洗いする
身の部分を軽く塩もみして水洗いしてヌメリを取ります。
水洗いしたらキッチンペーパー等で水分をしっかり拭きとって下さい。
口の部分を取り除く
先ほど摘まんだ部分が口で硬く食べられないので取り除きます。
半分に割って赤く見える周辺がそれになります。
手で触って硬い部分を切り離して下さい。
ウロと内臓を処理する
北海道のツブだと超新鮮な場合はウロを生で食べるのですが、こいつはそこまでする勇気がないので軽くボイルして切り分けお刺身に添えます。
ボイルして火が通ったら氷水にとって冷やして水分をふき取って下さい。
内臓は砂を噛んでいる場合があります。
無理に食べる必要もないかもしれませんが、勿体ないのでツブの内臓のように醤油に砂糖とみりんをいれて煮てしまいました。(笑)
切り分けて盛り付ける
身の部分を切り分けていきます。
身と一言でいっても部分部分で硬さが違いますので、硬いところは出来るだけ薄く切って下さい。
ボイルしたウロも適当な大きさに切って盛り付けましょう。
殻を綺麗に洗って器に使ってもいいですね。
ヤコウガイの刺身の完成
さて、盛り付けたらヤコウガイの刺身が完成しました。
殻を器に使うと迫力がありますね。写真の量で身の半分です。
早速頂きますと、色々な食感が楽しめていいですね。味も少し塩味が効いています。
ツブよりはコリコリ感は少ないですが、これはこれで非常に美味です。ウロはツブのものより苦みが強くて大人の味わいですね。
好き嫌いが分かれるかもしれませんが、酒飲みはイケると思います。(笑)
おまけに内臓の醤油煮を作りましたが、若干砂なのかジャリっとすることがありましたが、うちの父親は普通に食べていました。
南方に行かないと食べられない高級食材、見かけたら多少高くてもチャレンジする価値はありますよ。是非お試しください。半分残したので次回はアヒージョにした記事を紹介します。(‘ω’)
コメント