昨年、ブログを始めたばかりの頃、初めて水産品の記事を取り上げたのがヌマガレイでした。正式名称のヌマガレイよりも道南ではカワガレイという人がほとんどだと思います。
ヒレの縞々模様がぱっと見でマツカワガレイと見間違う人もいますが、決定的に違うのが目の位置で、このカレイはヒラメと同じように左側になります。ただ、右の個体もいるようなのである意味謎の多いカレイかもしれません。近縁のイシガレイと交配もするようです。
昨年、記事を書いたのが3/24でしたので、丁度丸1年経過したことになります。このカレイを目的とした漁は行われていないので、何かの拍子で網にかかったものが市場に出回るのでしょう。売り物にならないので、ほとんど市場では見ないと言っても過言ではありません。そのかわり、売っているときは、非常に安価に売られていますので、筆者は結構好んで買ってきます。
釣り人もこれを狙う人と外道とする人もいて分かれるところです。このイボイボさえなければ見た目もいいんですけどね。
釣りにしても、食べるにしてもちょうど今が旬ですので、そろそろ売ってないかなぁ~と思っていたら久々に売られていました。(笑)
昨年よりもちょっと大きめでしょうか。中島廉売にて250円で購入して調理していくことにします。
ヌマガレイ(カワガレイ)の味とおすすめ料理
ヌマガレイの特徴はやっぱり淡泊な味と食感ではないでしょうか。イシガレイの近縁ですので、刺身で食べるときの食感は歯ごたえ十分です。
獲れた場所にもよりますが、イシガレイのように独特の臭いが無いので刺身で食べると美味です。ただ、やっぱり川や沼で獲れたものを刺身にするのはおすすめしません。
また、活魚でないと折角の食感が失われてしまいますので、野締めのものはやめた方がよいと思われます。・・・まあ、売ってないでしょうが。
淡泊な味ですので、味付けの濃いものや油っこい揚げ物に向いていると思います。下味の付いた唐揚げや煮付けなんかいいですね。
ヌマガレイ(カワガレイ)を捌いていく
さて、早速捌いていきますが、ピチピチの活魚ですので尾びれと頭の後ろの背骨を切断して締めて血抜きをします。しばらく流水にいれておくと良いでしょう。
血抜きが終わったらタワシなどで表面のぬめりをとって水分を拭きとります。
5枚卸しにしていきますが、今回は活き造りのように頭を落とさずハラスの部分をタスキ切りで捌いていくことにします。無論、頭を落としてから捌いても何の問題もありません。
骨を姿揚げにしようかなと思って頭を落とさずに捌きましたが、結局大きすぎるので骨せんべいを姿揚げにするのは諦めました。(笑)
抱卵していましたのでハラスの部分に大きな卵が入っていますね。
ヌマガレイ(カワガレイ)の刺身を作る
それでは、まず本命の刺身を作っていきます。まず卸した身の皮を引いて柵にしていきます。白い裏側の部分は皮を引くのをちょっと失敗してしまいましたね。まあ、ご愛敬ということで。(笑)
さすがにこれを全部刺身にすると間違いなく食べきれないので、背の部分を刺身にしてハラスの部分は唐揚げにしていきます。魚卵はやっぱり煮付けがいいのではないでしょうか。というわけで、タイトルの3選になりました。(‘ω’)
当然ですが、アニサキスなどの寄生虫には注意してくださいね。
唐揚げと煮付けを作る
残った魚卵とハラスの部分にはさっと塩を振ってしばらく置いておきました。余計な水分と臭みをとるためです。
では、ハラスの部分の余計な水分を拭きとって、軽く塩胡椒で下味をつけて片栗粉をまぶしたのちに180℃くらいで揚げていきます。
魚卵の煮付けを作るところは割愛させて頂きました。(笑)
ヌマガレイ(カワガレイ)を美味しく頂く
さて、250円のヌマガレイを用いて3品出来上がりました。
やっぱりメインは刺身ですよね。イシガレイの近縁というのも頷ける食感が堪りません。本当にコリコリとしてクセの無い味が刺身向きだと思います。活魚でしか味わえない一品ですね。
下味をつけた唐揚げに臭みがないので、誰でも食べられるお味。調理のバリエーションが膨らみます。痛風注意の魚卵煮付けは酒のつまみに最高ですね。250円で広がるカレイワールド、一度は試して欲しいコスパ最高の食卓になるはずです。(‘ω’)
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