山田秀三『アイヌ語地名の輪郭』(草風館、1995年)

山田秀三『アイヌ語地名の輪郭』 書籍
山田秀三『アイヌ語地名の輪郭』
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引き続き山田秀三氏の著書を紹介させて頂きます。『アイヌ語地名の輪郭』は既にブログでも取り上げさせて頂いた、『アイヌ語地名の研究』(全4巻)、『東北・アイヌ語地名の研究』に収録しなかった「アイヌ語地名」に関する研究論文を収録したものです。

研究論文をまとめたものなので、かなりお堅いイメージがありますが、そこまで難しい内容ではありません。アイヌ語地名の基本的な傾向から、常呂町のアイヌ語地名、津軽海峡以南のアイヌ語地名などやはり一冊丸ごと読むというよりは、各論文で完結しておりますので、空いた時間で少しずつ読んでいける本です。

巻末には山田氏の「アイヌ語地名」関係著作年譜も付いているので、一般に読む方はもちろんですが、大学等の卒業論文でアイヌ語地名を取り扱いたいなんて人には見ておいて損はない本であると思います。

没後まとめられて刊行された本であるので、故人の遺志はわかりませんが、こういった研究成果をまとめて出版しておいてもらうと、後学としては有難い限りです。

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