鰤(ブリ)は皆さん誰でもしっている魚ですね。またブリが出世魚であることも周知のことでしょう。
ところが、このブリの成長段階での呼び方は地方によって結構差異があります。
ここ道南では、フクラギ(フクラゲ)→イナダ→ブリではないでしょうか。昔、大きめのものをハマチとも呼んでいましたが、多くは養殖物を指していました。そういえばハマチって最近聞かなくなったかも知れません。道南はこの3つの呼び名で大体通じますが、この地元だけでフクラギと言ったり、フクラゲと言ったりするくらいなので、全国規模になるともっと数々の呼称が生まれます。
「ワカシ」「ワカサ」「ワカナゴ」「ワラサ」「ツバス」「メジロ」「ハナジロ」「ガンド」・・・etcもうどの段階の呼び方を指しているのか訳わかりません。(´Д`)
全部の地方名を調べただけで論文を1つかけそうなくらい多いので、それくらい愛されているお魚なんですね。
道南でも最近、フクラギに限らずイナダ、ブリクラスまでショアジギングで釣れてしまうらしいので出来れば釣ったものを捌きたかったのですが、今回は買ったものです。
いつもは298~398円くらいで1尾売っていますが、この日は150円・・・安いですね。
こんなに安かったので思わず買ってしまいましたが、正直、道南の人というか多分東日本の人はあんまりこのブリ系の青魚を食べる習慣がないと思われます。なので、あんまり居酒屋でもブリ系のお刺身を売っていません。筆者も滅多に食べません。
本当にフクラギだけに数年ブリではありますが、捌いてお刺身にしていきたいと思います。
ウロコを落とす
まずはウロコをガリガリと落としていきます。
頭と内臓を取り除く
次に頭と内臓を取り除きます。
胸鰭の後ろから内臓を傷つけないように包丁を入れます。片方が終わったら同じように反対側もひっくり返して包丁を入れます。後は背骨を切断します。
引き抜こうとしても内臓が肛門の部分でつながっていますので、お腹を逆さ包丁で開いて肛門で内臓を切断して引き抜きます。
血合いをきれいにする
血合のところに軽く包丁をいれます。
あとはささらや爪楊枝を束ねたものを使って血合いをきれいにします。ボウルなどに水を溜めてその中で行うと効率的です。
水分を拭きとる
キッチンペーパー等で水分をきれいに拭きとります。
ハラスの中は特に綺麗にして下さい。
三枚おろしにする
準備が出来たら三枚おろしにしていきます。骨が硬いのでそんなに難しくありません。
捌いていて思ったのですが、昔のフクラギと違ってメチャメチャ太い感じがあります。昔はもっとこう細くて透き通った身質だったように思いますが・・・はてさて。
ハラスを梳きとる
逆さ包丁でラインを作ったあとハラスを骨ごと梳きとります。
血合い骨を梳きとり皮を引く
半身の真ん中で半分に分け血合い骨を梳きとります。
血合骨を梳いたあとは皮を引いて柵の完成です。
皮を引いて思ったんですが、やっぱり昔のものより脂が乗っている感じです。手に脂がまとわりつきますので、昔のようにサッパリした魚ではないのかもしれません。ここまで脂があると旨味もあるとおもいます。
フクラギの刺身の完成
フクラギの刺身が出来ました。
青魚なので臭みがあるかもしれませんので、今回はミョウガを添えてみました。
さて実食してみます・・・
昔フクラギを食べたときはあっさりとして全く脂身を感じなかったので、結構馬鹿にしていたのですが、これは結構脂の乗りがいいわ。下手なイナダ・ブリを食べるより美味しい。
口の中で脂がとろけますね。
ブリとかイナダで大きくても痩せているものは脂が無いので、太ったフクラギ・・・全然食べる価値ありです。まだまだ余っていますので、引き続き別の食べ方をレポートしますね。(‘ω’)