道の駅ステラ★ほんべつは十勝の利別川流域の本別町にあります。本別はアイヌ語でポン・ペッで小さい・川を指します。本流である利別川に対して小さい本別川を指します。その本別川から町名や国鉄の駅名、道の駅の名前になりました。
もともとは国鉄の駅名も「ぽんべつ」と呼んでいたのですが、昭和36年に「ほんべつ」に改めました。
道の駅の建物は北斗七星をイメージした作りになっており、もともと国鉄地北線を引き継いだ第三セクターちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅舎を改築したものになります。
そのふるさと銀河線も平成元年から始まり平成18年には廃線となっています。地元、道南いさりび鉄道の未来を見るようでなりません。乗客や物資輸送という概念から抜け出さないと地方の鉄道存続は厳しいのかもしれませんね。
鉄道駅時代の建物や線路が残されています。北海道の田舎だとこういう高架式の跨線橋多かったですよね。いまでも道南の七重浜なども同じような作りのままありますので、なんだか歴史を感じます。
上の駅名看板に書かれている前後の駅名、「せんびり」は「ほんべつ」同様アイヌ語由来なのですが、「おかめどう」はアイヌ語由来ではありません。
では、どのような由来を持つ名称なのか?そのヒントは道の駅の中にあります。
道の駅の中では、北海道らしい鹿の角が売られています。どういう繋がりかわかりませんが、北斗の拳コラボ焼酎も売られておりました。
道の駅に入ってしばらくすると他の道の駅と何かが違うと気づくはずです。
なんか、異様に豆の品数が豊富じゃないですか?
そうなんです、ここの主力商品は「豆」なんです。
ざっと見ただけでも10種以上の豆が販売されています。実は本別町は豆の名産地として有名なんですね。聞いたこともない名前の豆が沢山売られていまして圧倒されてしまいます。
さて、駅名看板にある「おかめどう」ですが、漢字では「岡女堂」と書きます。
実は、国鉄地北線から第三セクターのふるさと銀河線に移行した後、新しく設置された駅なんです。人口減少が続いている日本で駅の増設なんて「高輪ゲートウェイ」くらいしかないと勝手に思い込んでいました。(笑)
「おかめどう」駅は神戸に本社がある甘納豆で有名な会社が設置した工場「とかち岡女堂」に由来します。工場への観光客が増えたのが理由で、駅の建設費も企業が負担したとか・・・すごいですね。現在では、工場の経営母体は別会社に移り「豆屋とかち 岡女堂本家」に変わっています。
そんなことで、北海道地方都市の盛衰を垣間見える道の駅なのでございました。(‘ω’)
※この記事は2019年6月15日に訪問したときのものです。
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